変形性膝関節症と訪問マッサージ
膝の痛み・こわばり・可動域制限の緩和を目的とした保険適用の自宅施術。
沖縄県内全域、国家資格者が訪問します。
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで関節に炎症や変形が生じ、痛みや動かしにくさをきたす疾患です。日本国内の患者数は、自覚症状のある方で約1,000万人、X線検査で所見が認められる方を含めると約2,530万人にのぼると推計されており(厚生労働省および東京大学の疫学研究)、高齢者に極めて多くみられる代表的な関節疾患です。
変形性膝関節症は加齢に伴う軟骨の変性が主な原因ですが、肥満、O脚などの脚の変形、過去の膝のけが、筋力の低下などが進行を早める要因として知られています。女性に多くみられる傾向があり、加齢とともに有病率が高まります。沖縄県でも、通院しながら膝の痛みと付き合っておられる高齢の方が数多くいらっしゃいます。
症状は、初期には立ち上がりや歩き始めの痛み、階段の昇り降りのつらさとして現れます。進行すると、安静にしていても痛む、膝に水がたまる、膝が完全に伸びない・曲がらないといった可動域の制限が生じ、さらに進むと歩行そのものが困難になります。痛みをかばう生活が続くと、膝周囲の筋力が低下し、活動量が減ることで全身の体力も落ちていくという悪循環に陥りやすい疾患です。
変形性膝関節症の治療は、運動療法、薬物療法、関節内注射、装具療法といった保存療法が中心で、進行した場合には手術が検討されます。保存療法の中でも、膝周囲の筋肉の柔軟性を保ち、関節の動きを維持することは重要であり、訪問マッサージはこの維持的アプローチの一翼を担います。
変形性膝関節症に対する訪問マッサージの役割
訪問マッサージは、国家資格あん摩マッサージ指圧師を有する施術師が、医師の同意書に基づき、自宅や施設に伺ってマッサージと関節可動域訓練を行うサービスです。通院が困難になった変形性膝関節症の方への施術では、以下の役割を果たします。
第一の役割は、膝周囲の筋緊張の緩和です。変形性膝関節症の方は、痛みをかばうために膝の周囲、特に大腿四頭筋やふくらはぎ、太ももの裏側の筋肉に持続的な緊張が生じています。徒手によるマッサージで、これらの筋肉のこわばりをやわらげることを目的に施術を行います。筋肉の柔軟性が保たれることは、膝の動きやすさを支える基盤となります。
第二の役割は、関節可動域の維持です。膝の痛みが続くと、膝を動かす範囲が自然と狭まり、放置すると関節が固まっていきます。訪問マッサージでは、痛みの出ない範囲で膝関節をゆっくり動かす関節可動域訓練を継続的に行い、可動範囲の維持を目指します。当院では月1回、担当ケアマネージャー様向けの報告書に膝関節の可動域の数値(角度計測)を記載してご提出しています。
第三の役割は、廃用予防です。膝の痛みによって歩く機会が減ると、膝だけでなく全身の筋力・体力が低下していきます。訪問マッサージでは、膝周囲だけでなく、股関節や足首、体幹も含めた施術を行い、活動量の低下による全身の機能低下をできるだけ緩やかにすることを目指します。
第四の役割は、ご本人・ご家族の生活を支えることです。週1〜3回、決まった施術者が定期的に訪問することは、ご本人の生活リズムの一部となり、痛みと付き合いながら生活される方の心理的な支えとなります。ご家族にとっても、専門職が定期的に状態を見てくれる安心感につながります。
期待できる施術の目的と効果
訪問マッサージは、変形性膝関節症そのものを治癒させるものではなく、痛みとうまく付き合いながら生活機能を維持することを目的としたサービスです。あはき・柔整広告ガイドライン(令和7年2月18日厚生労働省)に留意し、期待される目的を客観的な範囲で記載します。
膝関節の可動域については、施術を継続することで現状の動く範囲を維持できる、または硬さがやわらいで動かしやすくなるという変化がみられる場合があります。一方で、すり減った軟骨が再生するわけではないため、可動域が大きく改善するというより、これ以上動きが狭まらないように支える、という位置づけで考えていただくのが適切です。
筋緊張の緩和については、施術直後に膝周囲のこわばりがやわらぎ、立ち上がりや歩き出しが少し楽に感じられるという声をご家族からいただくことがあります。ただしこの変化は一時的なものにとどまることが一般的で、継続的な施術によって日常生活上の動作のしやすさを支える、という考え方が現実的です。
痛みについては、筋肉の緊張がやわらぐことに伴って、施術直後から数日間、膝周囲の重さや張りが軽く感じられるというご報告をいただくことがあります。痛みの感じ方には個人差が大きく、また天候や活動量によっても変動するため、痛みが完全に消えることを目的とするものではありません。
これらの効果には個人差が大きく、症状の進行度や併存疾患の状況によって変動します。訪問マッサージは「週1〜3回の継続施術を通じて、半年〜1年単位で生活機能の維持を図る」サービスとしてご理解いただくのが適切です。
施術の内容
訪問マッサージの施術内容は、ご本人の症状と当日の体調、膝の痛みの程度に応じて調整します。標準的な施術の流れを以下に示します。
導入時のコミュニケーション(5分程度)として、当日の体調、膝の痛みの強さ、腫れや熱感の有無、前回からの変化を確認します。膝に強い炎症がある日は、炎症部位への直接的な施術を避け、周囲の筋肉へのアプローチに切り替えるなど、状態に応じた判断を行います。
マッサージ(10〜15分程度)として、大腿四頭筋、ハムストリングス、下腿三頭筋、股関節周囲の筋肉を中心に、徒手によるリラクゼーションマッサージを行います。膝をかばう生活で負担がかかっている部位を重点的に、筋肉の緊張をやわらげていきます。
関節可動域訓練(5〜10分程度)として、膝関節を中心に、股関節・足関節も含めて、痛みの出ない範囲でゆっくりと動かす運動を行います。各関節10〜15回ずつを目安に実施します。ご家族にも、日常生活のなかで無理なくできる簡単な運動の方法をお伝えします。
記録と申し送り(3〜5分程度)として、当日の施術内容・膝の状態・気づいた点を施術記録に記入します。月初には前月分の施術報告書を担当ケアマネージャー様に提出いたします。
変形性膝関節症の方の訪問マッサージ よくあるご質問
Q. 変形性膝関節症で訪問マッサージは保険適用されますか?
A. はい、変形性膝関節症による関節の拘縮や筋麻痺等で医師がマッサージが必要と認め、同意書を発行いただけた場合、健康保険が適用されます。1割負担で1回あたり300〜430円程度、2割負担で600〜860円程度、3割負担で900〜1,290円程度のご負担です。往療料も保険に含まれます。
Q. 膝に水がたまっているときでも施術してもらえますか?
A. 膝に水がたまり強い炎症がある時期は、膝への直接的な施術は控え、周囲の筋肉へのアプローチに切り替えて対応します。炎症の状態については、かかりつけ医の指示を確認しながら、無理のない範囲で施術を行います。
Q. 変形性膝関節症のどんな症状にマッサージが向いていますか?
A. 膝周囲の筋肉のこわばり、痛みをかばうことで生じる股関節や腰の張り、膝を動かしにくくなった状態に対し、筋緊張の緩和と関節可動域の維持を目的として施術を行います。
Q. 人工膝関節の手術を受けた後でも利用できますか?
A. はい、手術後の経過が安定し、医師がマッサージを必要と認めた場合は対応可能です。手術部位への配慮が必要なため、かかりつけ医・担当ケアマネージャーと連携しながら施術を進めます。
Q. 介護保険のリハビリと併用できますか?
A. はい、併用可能です。訪問マッサージは医療保険を使用するため、介護保険の限度額には影響しません。理学療法士による訪問リハビリと役割分担しながら併用されている方も多くいらっしゃいます。
Q. 効果はどれくらいで実感できますか?
A. 効果には個人差が大きく、訪問マッサージは治癒を目指すものではなく、痛みと付き合いながら生活機能を維持することを目的としています。1回の施術で大きな変化を期待するというより、週1〜3回の継続施術により、半年〜1年単位での状態維持を図るものとお考えください。
Q. ケアマネージャーから紹介してもらえますか?
A. はい、可能です。担当ケアマネージャーの方へ「訪問マッサージを利用したい」とお伝えください。当院から直接ケアマネージャー様へご説明することもできますので、まずはフリーコール(0120-985-395)でご連絡ください。
関連ページ
変形性膝関節症の訪問マッサージをお探しの方へ
ご本人・ご家族・ケアマネージャー様、どなたからのお問い合わせでも結構です。
初回の無料体験施術もご用意しております。


