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廃用症候群と訪問マッサージ

寝たきり予防、筋力低下と関節拘縮の抑制を目的とした保険適用の自宅施術。
沖縄県内全域、国家資格者が訪問します。

廃用症候群とは

廃用症候群は、病気やけが、加齢などによって体を動かさない状態が続くことで、心身のさまざまな機能が低下していく状態を指します。「生活不活発病」とも呼ばれ、特定の病気というよりも、活動性の低下によって二次的に生じる全身的な機能低下の総称です。

廃用症候群で生じる変化は多岐にわたります。代表的なものとして、筋肉が痩せて力が入りにくくなる筋力低下、関節が固まって動かしにくくなる関節拘縮、骨がもろくなる骨萎縮、心臓や肺の機能の低下、立ち上がったときにめまいが起きやすくなる起立性低血圧、皮膚への持続的な圧迫による褥瘡(床ずれ)、食欲や意欲の低下などがあります。

廃用症候群は、入院や手術後の安静、骨折などのけが、脳卒中などの病気、あるいは加齢や閉じこもりがちな生活など、さまざまなきっかけで生じます。一度機能が低下すると、動くことがさらに億劫になり、ますます動かなくなる、という悪循環に陥りやすいことが大きな特徴です。

廃用症候群への対応は、「動かさない時間をできるだけ減らし、残された機能を維持する」ことが基本です。医療機関でのリハビリテーションが終了した後の生活期において、自宅で継続的に体を動かす機会を保つことは重要であり、訪問マッサージはこの維持的なアプローチを支える役割を担います。

廃用症候群に対する訪問マッサージの役割

訪問マッサージは、国家資格あん摩マッサージ指圧師を有する施術師が、医師の同意書に基づき、自宅や施設に伺ってマッサージと関節可動域訓練を行うサービスです。廃用症候群が進行した方、寝たきりに近い状態の方への施術では、以下の役割を果たします。

第一の役割は、関節拘縮の予防です。体を動かさない時間が長くなると、関節は動かす範囲が狭まり、固まっていきます。一度進行した拘縮を元に戻すことは難しいため、予防的なアプローチが極めて重要です。訪問マッサージでは、痛みの出ない範囲で全身の関節をゆっくり動かす関節可動域訓練を継続的に行い、拘縮の進行を抑えることを目指します。

第二の役割は、筋緊張の緩和と筋力低下の抑制です。動かさない筋肉は緊張やこわばりが生じやすく、また痩せて力が入りにくくなっていきます。徒手によるマッサージで筋肉のこわばりをやわらげるとともに、関節を動かす運動を通じて、廃用による筋力低下をできるだけ緩やかにすることを目指します。

第三の役割は、血行の促進と褥瘡予防の補助です。同じ姿勢が続くと血行が滞り、皮膚への持続的な圧迫は褥瘡の原因となります。マッサージによる筋肉への働きかけや、施術時の体位の調整は、血行の促進や褥瘡予防の補助という観点からも意義があります。

第四の役割は、ご本人・ご家族の生活を支えることです。週1〜3回、決まった施術者が定期的に訪問することは、寝たきりに近い状態の方とそのご家族にとって、生活リズムの一部となり、専門職が定期的に全身の状態を見てくれる安心感につながります。

期待できる施術の目的と効果

訪問マッサージは、廃用症候群の進行をできるだけ緩やかにし、残された生活機能を維持することを目的としたサービスです。あはき・柔整広告ガイドライン(令和7年2月18日厚生労働省)に留意し、期待される目的を客観的な範囲で記載します。

廃用症候群への対応で最も重要なのは「予防」です。すでに進行した筋力低下や関節拘縮を訪問マッサージで元の状態に戻すことは難しい一方で、これ以上の進行を抑える、現状を維持するという点に大きな意義があります。早い段階からの継続的なアプローチほど、その効果が期待されます。

関節可動域については、施術の継続によって全身の関節の動く範囲を維持できる、または硬さがやわらいで動かしやすくなるという変化がみられる場合があります。日常的なケア(おむつ交換、着替え、体位交換など)のしやすさにもつながります。

筋緊張の緩和については、施術直後に筋肉のこわばりがやわらぎ、体が動かしやすく感じられるという声をご家族からいただくことがあります。継続的な施術によって、日常生活上のケアのしやすさを支えます。

これらの効果には個人差が大きく、廃用の進行度や原因となった病気・けがの状況によって変動します。訪問マッサージは「週1〜3回の継続施術を通じて、半年〜1年単位で生活機能の維持を図る」サービスとしてご理解いただくのが適切です。

施術の内容

訪問マッサージの施術内容は、ご本人の状態と当日の体調に応じて調整します。標準的な施術の流れを以下に示します。

導入時のコミュニケーション(5分程度)として、当日の体調、皮膚の状態(褥瘡の有無)、関節のこわばりの程度、前回からの変化を確認します。寝たきりに近い状態の方の場合、ご家族からの情報共有を丁寧に行います。

マッサージ(10〜15分程度)として、全身の筋肉を中心に、徒手によるリラクゼーションマッサージを行います。動かさないことでこわばった筋肉を重点的に、血行の促進も意識しながら施術します。皮膚が薄くなっている方が多いため、皮膚の状態を確認しながら力加減を慎重に調整します。

関節可動域訓練(5〜10分程度)として、肩・肘・手指・股・膝・足関節など全身の関節を、痛みの出ない範囲でゆっくり動かす運動を行います。各関節10〜15回ずつを目安に実施します。ご家族にも、日常のケアのなかで無理なくできる簡単な運動の方法をお伝えします。

記録と申し送り(3〜5分程度)として、当日の施術内容・全身の状態・皮膚の状態・気づいた点を施術記録に記入します。月初には前月分の施術報告書を担当ケアマネージャー様に提出いたします。

廃用症候群の方の訪問マッサージ よくあるご質問

Q. 廃用症候群で訪問マッサージは保険適用されますか?

A. はい、廃用症候群による関節拘縮や筋麻痺等で医師がマッサージが必要と認め、同意書を発行いただけた場合、健康保険が適用されます。1割負担で1回あたり300〜430円程度、2割負担で600〜860円程度、3割負担で900〜1,290円程度のご負担です。往療料も保険に含まれます。

Q. 寝たきりの状態でも訪問マッサージを利用できますか?

A. はい、対応しております。寝たきりに近い状態の方ほど、関節拘縮の予防、筋緊張の緩和、血行の促進の必要性が高まります。担当ケアマネージャー・主治医と連携しながら、ご自宅や施設で施術を行います。

Q. 廃用症候群のどんな状態にマッサージが向いていますか?

A. 体を動かさないことで生じた全身の関節の動かしにくさ、筋肉のこわばり、活動量の低下による全身の機能低下に対し、関節拘縮の予防と筋緊張の緩和を目的として施術を行います。

Q. 入院後に体が弱ってしまった家族にも利用できますか?

A. はい。入院や手術後の安静によって体力や筋力が低下した状態は、廃用症候群の代表的なケースです。医療機関でのリハビリ終了後、自宅での生活期における維持的なアプローチとしてご利用いただけます。まずはかかりつけ医にご相談ください。

Q. 介護保険のサービスと併用できますか?

A. はい、併用可能です。訪問マッサージは医療保険を使用するため、介護保険の限度額には影響しません。デイサービス、訪問リハビリ、訪問介護などの介護保険サービスと並行してご利用いただけます。

Q. 効果はどれくらいで実感できますか?

A. 効果には個人差が大きく、訪問マッサージは廃用の進行をできるだけ緩やかにし、残された機能を維持することを目的としています。週1〜3回の継続施術により、半年〜1年単位での状態維持を図るものとお考えください。

Q. ケアマネージャーから紹介してもらえますか?

A. はい、可能です。担当ケアマネージャーの方へ「訪問マッサージを利用したい」とお伝えください。当院から直接ケアマネージャー様へご説明することもできますので、まずはフリーコール(0120-985-395)でご連絡ください。

沖縄県内の対応エリア

廃用症候群の方への訪問マッサージは、沖縄本島26市町村すべての地域で対応しております。北部圏域(本部町、今帰仁村、大宜味村、東村、国頭村、宜野座村、恩納村、金武町)の方も、担当施術者の調整により定期的な訪問が可能です。

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